WX

ROGUE

WX ROGUEは世界最高の光学性能と安全性能、機能性や利便性、汎用性さえも考慮したWILEY X®の日本人向け軍用アイウェアです。
この究極とも言えるWX ROGUEの高性能さは、従来の軍用アイウェアを圧倒する”本質的な性能”が追及されています。

従来の軍用アイウェアにおける現実と光学的な問題

まずは、WX ROGUEをご紹介する前に従来の軍用アイウェアや、セーフティグラスの現実と光学的な問題について理解を深めていただきたいと思います。
一枚のワイドレンズをハーフリム・フレームに取り付けるタイプのアイウェアは、顔に沿いカーブ(湾曲)する大型レンズによって広い視野角が得られるメリットがあります。このタイプの軍用アイウェアやセーフティグラスは大型化したレンズの耐衝撃性能を維持するためにレンズ厚を増やしています。
しかし、厚みがあり、カーブ(湾曲)するワイドレンズには光学的な問題点を抱えているのです。

耐衝撃性を考えなければ、平らで可能な限り”薄いレンズ”であれば光の屈折を抑えることは容易です。

しかし、軍用アイウェアやセーフティグラスのように「顔に沿うためのカーブ(湾曲)するワイドレンズ」で「耐衝撃性を確保するための厚いレンズ」では光を大きく屈折させてしまいます。したがって視界が歪み、レンズ越しに見える地形や物の形・サイズ・位置が裸眼とは異なって見えるのです。

問題はこれだけではありません。このレンズ単体の問題の他に、アイウェア装用者（着用者）で異なる鼻の形や耳の位置などによって、レンズの位置や傾斜角が適正に保たれないのです。

この不適切なレンズの傾斜角は、一枚のカーブしたワイドレンズを採用する従来の軍用アイウェアやセーフティグラスにおいて慢性的に発生しています。さらに、ウインド＆ダストプロテクション(防塵防風)性を考慮して大型化し、顔に沿うカーブレンズであるが故に、大抵の場合において人が装用（着用）すると顔の頬にレンズが触れ、運動時や目を細めた際の頬の動きに合わせ、レンズが動いてしまい、不規則な光の屈折を生み出してしまいます。このように、一枚のカーブしたワイドレンズを採用する従来の軍用アイウェアには、光学的な問題が存在しています。

上記のような光学的な問題が存在している従来の軍用アイウェアやセーフティグラスは、その歪みを意識して使用しけなれば危険です。何故なら個人差があるものの、装用者（着用者）によっては”歪んだ視界”に慣れて違和感を感じなくなることも多く、実際と乖離した視界を現実と誤認識し続けてしまうからです。
ただ、従来の軍用アイウェアを使用する兵士達は視界の歪み(光の屈折)を訓練や教育によって理解しているはずで、最も重要なミルスペックに準拠した耐衝撃性があれば、光学性能は必要最低限維持できていれば良いと言えるでしょう。

高性能光学レンズSELENITE™とTAKE-FLIGHT™ノーズの実装

しかし、WILEY X®が目指すのは優れた光学性能と耐衝撃性の両立です。したがって、WX VAPOR TLにおいても、この従来の軍用アイウェアにおける光学的な問題を改善し、ミルスペックを超えた耐衝撃性能を実現しています。

WX ROGUEに合わせて作られた、ディセンター処理を施した高性能光学レンズSELENITE™はカーブによって発生する光の屈折を補正します。これによりレンズ単体の問題を改善しています。

さらに装用者（着用者）によって発生する不適正なレンズ位置や傾斜角に伴う光の屈折に対しては、装用者（着用者）に合わせて微調整が可能なTAKE-FLIGHT™ノーズによってレンズの適正な傾斜角を確保し、レンズ光学中心と装用者（着用者）のアイポイントを一致させます。

WX ROGUEは、このディセンター処理を施した高性能光学レンズSELENITE™と装用者（着用者）に合わせた微調整が可能なTAKE-FLIGHT™ノーズの実装によって実現しました。また、砂埃から眼を保護するダストプロテクションや強風から眼を保護するウインドプロテクションを必要とする場合には、TAKE-FLIGHT™ノーズを調整してレンズを顔に密着させるようなフィッティング変更も容易に可能です。

ミッションを問わない驚異の曇り止め性能FOIL™アンチフォグ・コーティング

軍用アイウェアやセーフティグラスは顔のラインに沿ってレンズがカーブしています。防塵防風性が高いですが、これと引き換えに通気性が低下し、レンズ内側が曇り易くなってしまいます。レンズが曇る原因は、暖かく湿った空気が冷めたレンズに触れ、その結果”結露＝曇り”が発生するからです。レンズの曇り度合は装用者（着用者）の発汗量や息、アイウェアの使用環境によって異なるものの、自然界の法則から言えばレンズの曇りは必然と言えます。ですが、この自然の法則に対してWX ROGUEは素直に従うことはありません。

WX ROGUEのSELENITE™レンズ外側(OUTSIDE)には、強風による砂塵などでレンズが傷つかないようにT-SHELL™コートによってレンズを保護し、曇り易いレンズ内側(INSIDE)には強力な曇り止めFOIL™アンチフォグ・コートが施されています。FOIL™アンチフォグ・コートは、暖かい湿った空気が触れても結露が発生し難くします。多湿状態が続き、結露の発生を防げない状況では結露を薄く広げ、光の屈折を抑えた薄い水のフィルターを形成して明瞭な視界を確保します。自然界の法則を変えることはできませんが、その結果となる”結露=曇り”を変化させるのがFOIL™コートなのです。

視力補正レンズ・アダプター PTX RXインサート対応

オプション(別売)の視力補正/度付きレンズ・アダプターPTX RXインサートで、視力補正が必要な装用者（着用者）にも対応しています。PTX RXインサートはWX ROGUEのTAKE-FLIGHT™ノーズに取り付けるため、通常の眼鏡と同様に度付きレンズの光学中心と傾斜角、レンズとの距離さえも調整することができます。従来の軍用アイウェアでは実現できなかった、装用者（着用者）に合わせた光学的フィッティング調整も可能となっているのです。

ヘッドセットと併用し易いテンプル厚2ｍｍのCOMMフレーム

WX ROGUE COMMのフレームは各種ヘルメット、イヤーマフ、ヘッドセットと併用し易いよう、テンプル厚が通常(STANDARD)モデル：4mmよりも薄い2mmになっています。

WX ROGUEのレンズ群

▲SELENITE™ Smoke Greyレンズ ：色彩を歪めずに不快なグレア光を最大限に減少させる標準レンズ仕様です。

▲SELENITE™ Clearレンズ：光を最大限に透過し、正確な色彩が得られます。薄暗い早朝や夕暮れ、夜間や薄暗い室内に適しています。

▲SELENITE™ Light Rustレンズ ：ブルーライト波を取り除き、不快なグレア光を減少させ、コントラスト効果で物の輪郭を明確化させます。

WX ROGUE SPEC & EYEWEAR

※掲載画像はイメージです。